北朝鮮と貿易目的の平壌春季国際商品展覧会

2015年2月に北朝鮮を観光してから早3ケ月、5月11日から5月14日まで首都平壌市で開かれた「第18回平壌春季国際商品展覧会」にビジネスとして行ってきた。

日本は北朝鮮に対して経済制裁をかけているので、北朝鮮の貿易についてあまり関心が無いかもしれないが、実は北朝鮮との貿易は悪くはない

もちろん、輸出先としての価値はあまりないのだが、輸入先として北朝鮮は魅力的と言える。

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北朝鮮は外貨獲得のために貿易をしたがっている

ご存知の通り、北朝鮮という国は貧しい。特に農村地域に行けば行くほど、悲惨な生活が待っているようだ。

我々外国人に対しては、絶対に実情を見せてくれないし、写真撮影も絶対に禁止なのだが、現地の人に聞くと貧しさが伝わってくる。

北朝鮮の日常の画像

  北朝鮮の日常の画像 by Matt Paish

当然、そのような環境下なので、北朝鮮国内での内需は期待できない。また、海外のいくつかの国々からは、経済制裁を受けているから、とにかく経済が冷え込んでいる。そのため、2014年もそうだったようだが、とにかく国外の国々や企業と貿易をしたがっている

理由は簡単。外貨獲得をしないと、必需品の輸入ができないからだ。

北朝鮮との貿易は、ビックリするほど好条件の案件が多い

私が北朝鮮の経済担当の官僚に聞いた話によると、とにかく日本からの経済制裁が効いているらしい。そして、北朝鮮の拉致問題は進展させることがほぼ不可能らしく、打つ手がない状況になっているとのこと。そのため、経済制裁解除をお願いしたくても、安倍首相の強硬姿勢によりどうにもできないのが実情らしい。

また、北朝鮮は中国との貿易が主ではあるが、近年、貿易額が著しく落ち込んでおり、また中国に次ぐパートナーのロシアもウクライナ問題以降、貿易額が落ち込んでおり、かなり厳しい状況に立たされているようだ。

そのため、北朝鮮との貿易においては、こちらが要求する内容がほぼ全て通るといっても過言ではない状態になっていた。

平壌春季国際商品展覧会の画像

  第18回平壌春季国際商品展覧会の画像 by 東洋経済ONLINE

確かに、北朝鮮との貿易におけるリスクはある。クーデーターが起きたり、国が強硬姿勢を取ると、裁判どころかどうにもならないという潜在的なリスクがある。

しかし、人件費はとんでもなく安いし、北朝鮮の企業は、国が権力を使った段階でどうにでもなるため、潜在的なリスクを除けば、どうにでもなる。また、中国の偽装問題のような不正は絶対に行われない。不正がバレた瞬間、死が待っているのだから。

北朝鮮との貿易上の問題は、コミュニケーションの取り方

メリットが膨大にある北朝鮮の貿易において、実務上、欠陥とも言える問題がある。それは、コミュニケーションを取るのが非常に難しいという点だ。

何故ならば、北朝鮮の国営企業と言えども、パソコンが無かったり、あってもとても古い型だったりする。もちろん、Windowsなんかも正規品ではなくコピー品で、サポートも当然されていない。また、首都平壌と言えども、結構な頻度で停電する。電話も繋がらないことが多々あったりもする。

そのため、連絡を取り合うことが困難なのだ。

これについては、新規でそういう設備を作るか、衛星電話などの通信手段を使い現地に誰かを滞在させるかといった手段などが考えられるが、滞在させるのは北朝鮮がほとんど認めない。そのため、既に多くの貿易をしている中国かロシアの持っている設備を使うしかないのだ。

我々は幸運なことに、中国にパイプがある。そのため、今回はその中国の設備を利用し、北朝鮮と貿易を潜在的にしたがっている企業を繋げるために、北朝鮮の平壌春季国際商品展覧会に行かせてもらった。

これが2015年時点の北朝鮮の貿易における実情だ。

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